Sunday, February 17, 2013

酢を飲む健康法 効果抜群、おすすめです!



 最近、疲れやすいのを気にしていたら、ある人から「米酢を毎日二〇㍉㍑飲みなさい」と勧められた。二〇㍉㍑はコップの底に少し溜まる程度の量だが、あまりの酸っぱさに、そのままではとても飲めない。そこで、りんごジュースで割ったら、やっと喉を通った。
 ところが、数日続けていると、これがなかなかよろしい。何となく体がシャンとしてきたのだ。疲労回復に即効性があるようで、コーヒーよりもよく効く。
 酢は、酸性になりやすいわれわれの体を弱アルカリ性に保ち、自然治癒力を高めてくれるという。酢に含まれる酢酸やクエン酸がエネルギー代謝を活発にするからだ。日本のオリンピック選手たちも、飲用しているそうだ。
 実は、米国でも酢を飲む健康法は静かなブームだ。愛好者の国際的な協会まであり、世界中のいろいろな酢や、おいしい酢の飲み方を紹介し合っている。ワシントンのシンクタンクに勤めている米国人の友人は、「体臭を抑えるのに酢がいい」と言って、サラダにはかならずたっぷりと酢をかけて食べていた。
 米国はりんごの生産が盛んなだけに、りんご酢がよく使われる。「一日にりんご一個で医者いらず」などのことわざまであって、りんご酢は万病に効くと思い込んでいる人も多い。
 もっとも、近ごろは日米ともにマイルド志向で、本当に酸っぱい食べ物が少なくなった。米国では、サラダドレッシングに酢を使うが、それに倍する油を加えるから酸っぱくない。レモネードも、砂糖をふんだんに入れるので甘ったるい。
 日本では、古来酸っぱい食品の代表は梅干だが、最近は減塩志向も手伝って、随分薄味になった。酢の物も、二杯酢より三杯酢の方が、味がまろやかで好まれるようだ。
 ところで、米国で最も人気のあるダイエット用健康食品のひとつは、りんご酢と昆布のエキスに大豆のレシチン、ビタミンB6を配合したものである。何のことはない、これは日本の伝統的な日常食、たとえばワカメの酢の物、イワシの塩焼き、豆腐の味噌汁といったメニューに含まれるのだ。これぞまさしく医食同源。
(2001年11月17日)
 

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